ヒマつぶし情報
2021.09.09
【キタコレ!】お風呂俳優 髙﨑俊吾の銭湯日記Vol.18 幸運訪れる東屋銭湯 ~藤の湯~
幸運訪れる東屋銭湯 藤の湯
暦の上では秋となっていても残暑厳しい日が続きますね。パラリンピックも開幕し、選手の皆さんの活躍に心揺さぶられ、スポーツの力、人間の力というものを直に感じられています。改めまして、お風呂俳優・髙﨑俊吾の銭湯日記です。今回は、東急田園都市線 用賀駅から徒歩で10分ほどのところに位置する、藤の湯さんに行ってまいりました。
用賀駅を降り、南口の地上出口を出ます。目の前に大きなヒマワリが咲いていました。
夏満開、といった感じです!
出口を出ると左手にモスバーガーが見えますので、そちらへひたすら直進します!
藤の湯さんはこの道沿い右手にあります。5分ほど歩くと右手にセブンイレブンが見えてきました。まだ直進です。
まだしばらく歩きます。さらに歩くこと3分ほど。今度はファミリーマートが見えてきました。
ここまで来るともうすぐ隣です。右手を見ながら歩いていると見えてきました、藤の湯さん。
とても立派な建物です。藤の湯さんは、1955年創業で今年66年を数える老舗銭湯です。2010年に小規模なリニューアルをされ、今の形になりました。暖簾前には大きな鬼瓦が!
暖簾には湯屋の文字があります。江戸時代のころ銭湯は、関西では「風呂屋」、江戸では「湯屋」と呼ばれていたそうです。
小さめな暖簾が可愛いです。ちなみに、お風呂上がりに写真を撮ったので少しウェッティな仕上がりとなっていますよ!笑
内装はというとこんな感じ。
中央に番台が置かれ、下足箱も男女分かれて利用する形になっています。藤の湯さんは、都内でも有数の内装やデザインにかなりこだわった銭湯さんで、随所に昭和テイストのおしゃれなデザインが見て取れました。
こちらは男湯の入り口に下げられている絵です。
それでは、番台で入湯料480円を支払っていざ脱衣場にいきましょう。ここからは公式のHPの写真を拝借します。
脱衣場はこんな感じです。
ロッカーは52箇所設置されています。全体的に上品な木の質感を感じられる造りになっています。天井が高いのも印象的でした。
浴室内はこんな感じです。
浴室内に入って最初に目に付くのが、男湯と女湯とを隔てて建てられている大きな東屋。余談ですが、東屋とはなんぞ?とお思いになった方もいらっしゃるかなと思います。僕自身もよくわかっておりませんでした。苦笑
東屋というのは、四阿とも書き、屋根が四方に吹き下ろしている、壁がない柱だけの小屋のことを言います。たまに大きめの公園に雨宿りできるような屋根のあるベンチなどがありますが、そのようなものです。
まさか銭湯の浴室の中に東屋があるとは思いませんでした!藤の湯さんの天井の高さが生かされている点ですね。この東屋があるおかげで、浴室内の雰囲気が一気に立体的に浮かび上がり、とてつもなくオリジナリティのある浴室となっています!お洒落でなんとも趣深い。
カランは22箇所。リンスインシャンプーとボディソープは備え付けてあります。浴槽は2箇所。
写真手前には、お店の前に置いてあった鬼瓦の文字にもあったように、檜風呂があります!温度は41度ほどです。ちょうど東屋の真下に設置されており、上を見上げてみると木の屋根があるという、なんとも初めての感覚。外にいるような、そんな開放感も感じられました。
写真奥の浴槽にはジェットバスが2箇所ついています。温度は少し熱めの42度ほど。また壁に描かれたカキツバタも相まって、心の芯から落ち着きを取り戻せるようなお風呂でした。調べによると、カキツバタの花言葉は「幸運は必ず訪れる」というらしいですから、藤の湯さんに入ったら、幸運が訪れるのは必至ですね!
さて浴室を後にします。番台の前に飲み物が売っておりましたので、すかさずコーヒー牛乳を購入。130円です。また、番台前には木の丸太で作られたお洒落な机がありました。
コーヒー牛乳を置いただけなのにこんなにお洒落になるなんて!
お客さんがいなくなったのを見計ってパシャリと。写真上部に写っている藤乃湯の文字は、窓ガラスに刻まれていました。細部までこだわりを感じます。いやぁ、いい銭湯さんでした。
帰りは、お店の裏の方に回ってみるとこんな可愛らしい看板を発見。
貸しタオルが20円だったみたいです!合わせたらちょうど500円でお風呂に手ぶらで来られるんですね!フラッと立ち寄った銭湯に東屋があったらとんでもびっくりテンション爆上げなんだろうなぁ(頑張って若者言葉を使ってみました)。
ということで、今回は、世田谷区 用賀駅 藤の湯さんに入ってきました。こだわり抜かれたオリジナリティあふれる趣深い銭湯で、他の銭湯では味わえない贅沢な空間でした。世田谷区を代表する銭湯とも称される藤の湯さん。是非ふらっと立ち寄って、東屋の下で幸運が訪れるお風呂に入ってみてはいかがでしょうか。
今回の探索人
髙﨑俊吾
記事元
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